後生大事の精神で乗り切ろう【うつ病の原因を考えて治療に励む】

実はまだ未知の領域である

笑顔の男性

なぜ起こるのかは不明

うつ病という病名は現在、非常にポピュラーなものとしてインターネットやTV等のマスメディアでも取り上げられています。しかしこのうつ病、「なぜ起こるのか」という根本的な原因は未だに判明していません。研究が進められていく中でセロトニンという脳の伝達物質の動きが悪くなることが分かっているので、うつは甘えや怠けているという精神論で片付けることが出来ない病気であることは明確になりましたが、ではこの伝達異常が起こる原因は何なのかという点については諸説あります。 まず挙げられる原因の1つがストレスです。ストレス社会と称される日本においてノンストレスで生きる方が困難ですが、このストレスがあまりにも強いものであること心が疲れてしまいます。また、日頃のストレスは耐えたり上手に発散することで乗り切ることが出来る人でも、そこに肉親の死や失恋などといった悲しい出来事が重なることによりうつ病を発症する原因となります。 また結婚や引越し、転職などによる環境の変化もうつ病の原因の1つとして挙げられます。慣れない環境で上手く人間関係を築くことが出来ず、場合によっては家にこもりきりになることもあります。ここでまた環境を変えようと焦ってしまうと更に重症化する場合もあるので、まずは病院に行き医師の診断を受けた上で今後の対策をしていくことが懸命です。 そして借金などのお金の心配も原因である可能性があります。また金銭的な余裕があるにも関わらず「お金が無い」と心配し焦燥感にかられてしまう方も少なからず存在します。

複数の要因が重なると発病

この他にも何か身体に疾患を抱えており、それが原因となりうつ病を発症するケースも少なくはありません。更には老人性のうつ病などの患者さんも増えており、その原因は千差万別です。 しかし、1つだけ確かなことといえるのが「うつ病になる原因は1つではない」ということです。つまり脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるなどの異常と同時にストレスや環境の変化及び身体の病気など様々な要因が重なることにより発病するのです。その要因や重なり方は人それぞれで、本人は全く認識していなかったようなことが原因であるケースもあり、治療は時間がかかります。 まずは専門医やカウンセラーと話していく中でこれらの原因を見極め、少しずつ取り除いていくことが治療に繋がります。もちろん、分かっていても取り除けれられないものもあるので、これらとはどう付き合っていくのかがベストなのかということを考えていきます。抗うつ薬などのお薬がその助けになるかもしれませんし、家庭などに原因がある場合は入院などで一旦その場所から離れ加療することが必要となるかもしれません。 このようにうつ病は決定的な原因こそ判明していないものの、いくつかの要因が重なることが発症のメカニズムであることは判明しているため、その要因により治療方法は様々であり、それを続けていくことにより症状も軽くなり、最終的には症状が出ない状態を指す寛解まで持っていくことが可能です。原因が分からないからという理由で治療を諦めるのではなく、自分にとっての要因は何なのかということを見極めることが大切です。